設計コンセプト 2
緑の丘に覆われた地下図書館
大岡山キャンパス本館周辺は、本館をはじめ、70周年記念講堂、百年記念館、事務棟など、建築史の上でも重要な建築が建っています。 また、現在、本館からの軸線上、東急線を越えた駅正面には2009年5月にオープンしたTokyo Tech Front(TTF)があり、 将来ブリッジによってプロムナードのデッキにつながる予定です。 そこで今回の新図書館は、次のような考え方で図書館のほとんどのボリュームを緑の丘の地下に計画することにしました。
- 現在のキャンパスの開放感を損なうことなく既存の風景を尊重すること
- 正門からキャンパス内部への主要動線として広いオープンスペースを確保すること
- 緑豊かなキャンパスをめざすこと
また、プロムナードの南側への視線の妨げにならず、また正門からのアイストップとなるような三角形の 学習スペースを地上施設として計画しました。 緑の丘は南に面した芝生斜面であり、西側の芝生スロープと共に学生が集う東工大の新しい名所となることを期待します。