夏休みに読んで欲しい本:学長

展示期間:2010年7月~9月(展示終了)
展示風景はこちら(写真)
伊賀健一学長(当時)からの推薦の言葉
夏休みに入ると、時間的な余裕もできると思いますので、読みごたえのある本をここに推薦します。 新企画Ⅱとして,部局長等のみなさんからの推薦本から15点を選びました。長編のものもありますが、チャレンジしてみて下さい。

・書名からはAmazon.co.jpへリンクしており、書評などをご覧いただけます。
・推薦図書は貸出可能です。「所蔵」から図書館の所蔵が検索できます。

推薦図書および推薦者の紹介文 所蔵
昭和史(1926-1945) 昭和史(戦後篇)
半藤 一利, 平凡社,2009
学校で習わない日本の近代史を、話し言葉で語った講義録で、読みやすく、しかも得るところが大きい。
図書館の所蔵情報
海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年(全6巻)
塩野 七生, 新潮社,2009
小さな島国都市国家が長年生き続けられた、優れた人材登用とトップダウンの体制はいろいろな組織運営に大変参考になる。
図書館の所蔵情報
夜明けの雷鳴―医師・高松凌雲
吉村 昭, 文藝春秋,2003
歴史の裏舞台で社会に尽くした一人の市井人の生き方は、我々にとって良い目標となる。
図書館の所蔵情報
磁力と重力の発見(全3巻)
山本 義隆, みすず書房,2003
寄り道だらけだが、読み終わると壮大な人知の世界に触れた気がする。山本義隆のこのこだわりがすごい。こんな人に習えるなら、予備校に行っても良かったと思わせる。
図書館の所蔵情報
暗号解読
サイモン・シン(著), 青木 薫(翻訳), 新潮社,2007
「暗号解読」は太古からの暗号の仕組み、エピソードと解読者との戦いの歴史。最後は量子暗号まで。テーマの深さと著者の巧みな解説にどんどん引き込まれていく。
図書館の所蔵情報
絶対音感
最相 葉月, 新潮社,2006
音楽の早期教育、天才はどうやって作られるか。脳科学の視点も交えて絶対音感の仕組みとそれに関わるエピソード、絶対音感者の葛藤がよく書かれている。「だいたい音感」が一番気楽だとよく解る。
図書館の所蔵情報
ノルウェイの森
村上 春樹, 講談社,2004
もし、村上春樹を読んだことがなくて、ノーベル文学賞を取る前に読んでおきたいと思ったら。他にも「ねじまき鳥クロニクル」なども推薦に価する。「やがて哀しき外国語」などのエッセイも面白い。
図書館の所蔵情報
物理学とは何だろうか(全2巻)
朝永 振一郎, 岩波書店,1979
古い本ではあるが、物理学の成立の歴史をひもときながらこれほど物理学の深淵に導かれる本に、未だ出会ったことがない。
図書館の所蔵情報
「いき」の構造
九鬼 周三, 岩波書店,1979
日本文化に固有な「いき」が如何にして可能なのかを、解釈的方法により証明を試みた本。
図書館の所蔵情報
武士道
新渡戸 稲造(著), 矢内原忠雄(訳), 岩波書店,2007
原著は英文。明治期の世界的な名著。日本の伝統的な道徳観を武士道に求めたもので、明治人の世界への情報発信の意気を感じる。
図書館の所蔵情報
名著講義
藤原 正彦, 文藝春秋,2009
日本人の心を知るにあたり、この1冊を読めば近代10人の賢人、偉人の思いを知ることができる。その中の一人の1冊を読んでみようという気にもなれる。
図書館の所蔵情報
創造的破壊とは何か 日本産業の再挑戦
今井 賢一, 東洋経済新報社,2008
日本の企業・産業の行き詰まりを打破する創造的破壊の担い手である東工大学生にその意義を理解してほしい。
図書館の所蔵情報
ジャン・クリストフ(全4巻)
ロマン・ロラン(著), 豊島与志雄(訳), 岩波書店,1958
第一次産業革命を背景に、作曲家となる主人公はベートーベンをモデルにしたと言われている大河小説。
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Last modified:March 05 2014 10:16:23.
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