冬休みに読むとよい本
展示期間:2010年12月~2011年1月(展示終了)
展示風景はこちら(写真)
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・推薦図書は貸出可能です。「所蔵」から図書館の所蔵が検索できます。
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推薦図書および推薦者の紹介文 | 所蔵 |
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鏡の中の物理学 朝永 振一郎,講談社,1976 今年11月に本学で上演された「光子の裁判」が含まれている、物理学の神髄に触れる書。 |
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シュレディンガーのジレンマと夢 長澤 正雄,森北出版,2003 シュレディンガーは量子力学の根幹をなす波動方程式を作った。 しかし、本人はこの正当性に疑いを持ち続けていたと言われる。 そして、もう一つの拡散型の方程式を作ったが、数学の未発達のため長く完成の域に達しなかった。 著者は本学出身の物理学者で、この解決に挑んだ。もう一つの量子力学だ。 |
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フェルデンクライス身体訓練法 M.フェルデンクライス(著),安井 武(訳),大和書房,1993 からだからこころをひらく、と副題され、身体的にも精神的にもあらゆる人間活動を活性化する方法を提示。 悩み多き方々へおすすめ。Max Bornに学んだ物理学者の著作。 |
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春の雪 (豊饒の海 1)
奔馬 (豊饒の海 2) 暁の寺 (豊饒の海 3) 天人五衰 (豊饒の海 4) 三島 由紀夫,新潮社,2002(1-3),2003(4) 人間存在の不確かさを輪廻転生を通じて描いた三島の最後にして最大の傑作。20歳のころにぜひ読んでほしい。 |
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哀歌 (上)
哀歌 (下) 曽野 綾子,毎日新聞社,2005 1990年代のルワンダにおける大虐殺事件の描写を通じて、限界に置かれた人間のあり方をえぐり出した魂を揺さぶる一冊。 |
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ここまでわかった新・太陽系 井田 茂・中本 泰史,ソフトバンククリエイティブ,2009 我が国の惑星探査機「はやぶさ」が小惑星いとかわに着陸し、岩石の破片を回収して地球に帰還した。 後継機はやぶさ2が計画中の今日、太陽系の形成過程について最新の研究成果を判り易く紹介した本書はよい参考になるだろう。 |
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博士の愛した数式 小川 洋子,新潮社,2005 7年前に本屋大賞第1回を受賞した小説。 数学をダシに阪神江夏を語りながら江夏をダシに数学の面白さを綴る、昨今の数学関係書ブームの火付け元。暖かさ十分の美文に酔いしれる。 |
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新唐詩選 正編
新唐詩選 続編 吉川 幸次郎・三好 達治,岩波書店,1952(正編),1954(続編) 漢詩、なかんずく唐詩は東洋の財宝であり世界の詩の中でも最も優れたものの一つである。 中国の文化、文学はもちろん日本の文化、文学を真に理解するためには本来、漢詩の教養は欠くべからざるものである。 この書物は日本の生んだ世界的中国学者、吉川幸次郎が自ら選び解説した唐詩の入門書である。 |
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天地明察 沖方 丁,角川書店,2009 江戸時代の暦学者と算法勝負をしてみよう! |
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偶然と必然 ジャック・モノー(著),渡辺 格・村上 光彦(訳),みすず書房,1972 40年ほど前の本であるが、提起されている問題は未だに新鮮である。 生命現象の不思議、それを理解しようとする科学的な態度。何度読んでも面白い。 自分の持てる知識を総動員して批判的に読むと良い。その都度新しい発見があるだろう。 |
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遺伝子の川 リチャード・ドーキンス(著),垂水雄二(訳),草思社,1995 我々の生命観にインパクトを与えてきている著者が、生物進化(ダーウィン主義)の真髄を平易に解説している。 |
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世界を知る力 寺島 実郎,PHP研究所,2010 グローバル化が進行する今日、世界の動きの底流をどのようにして見出すか、本書は世界情勢を理解する視座の置き方を見出すヒントを与えてくれる。 |
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Last modified:March 05 2014 10:16:16.
今回は本学の評議員から推薦された本を中心に挙げてみました。冬の夜長にゆっくりと読書に向かうのもいかがでしょう。